道誉なり 北方健三 著

道誉なり 北方健三 著 1995年出版

 

近年2021年に改訂版が文庫本で上下巻で出たそうだが

図書館では古いものしかなく、こちらを読んだ

なぜ、「佐々木道誉」を読んだのかというと

茶道を勉強していて 能や 闘茶などの文化の時代に

婆沙羅とかカブキモノと言われた 人物に興味を持ったからである

時代は鎌倉時代から室町時代歴史小説

主に足利尊氏と その 朝廷、公家、武家社会の時代 

またそれぞれの権力争いの絶えない時代だ・・・

佐々木道誉 と尊氏の関係、を主にその時代背景

が伺えた、尊氏は側近の者、弟までも次々に殺めていく・・・

冷血漢に描かれるが、頂点に立つ者の宿命を描きつつ

尊氏自身は生きている世で死んでいるようであった

強者だけがその心内を分かり合える同志なのだろう、それが

尊氏にとっては道誉であったのだろうと思う

政治にからみ、当時の文化芸能の能の発達していく様子も

なんとなく見えた・・・

室町時代に能や笛や生け花や茶なども文化が育っていった風にも

感じられた・・・

それらは、戦の合い間にホット心を落ち着かせる芸術であったのだろうとも思う

上流階級との社交的に必要な心の芸だったのだとも思う

道誉を通じて、婆沙羅、カブキモノの本質を見られるかもしれないと

この小説を読んだのだが、文化芸能芸術の事は深くは知れなかったが

その時代背景とそれにつながる芸というのが感じられたので

読んで面白い発見もできたと思う。

道誉は西洋で言う、紳士、ジェントルマンの部分も多くもちながら

カブキモノでもある・・・

生きる上で社会的なバランス感覚を持ちながら

粋な人だったのかもしれない・・・

時代を斜めに見つつちょっと突き抜けた風変りの男がいつの時代にもいるようだ

 

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