その後のふたり

その後のふたり 辻 仁成 著 2013年出版

 

図書館にまだ読んでいない辻さんの本があったので読んでみた

 

その後のふたり・・・腹違いの兄妹出生年は同じ・・・

 

あえて・・・禁断を描いているような

 

ふとして出会い・・・惹かれ合い

腹違いの 同年の兄妹であるというショッキングな訳アリ・・・

ふたりはとても似ている

が 故に魅かれあい、相反しあい・・・

 

お互いはそれぞれビデオレターを作り交換しようと

言いながら・・・結局は途絶えてしまった

 

がまた、出会い

 

接近し平行線をたどりまた出合う

そして別れまた・・・接近し・・・

また平行線をたどるような・・・

不思議な縁なのである・・・

 

映画を作ろうと二人で画策するも・・・

最後のシーンは 

Happy Endにはならない・・・

 

あえて・・・ディズニー映画のようにはならない・・・

 

複雑怪奇な縁故・・・

生きづらい事も・・・

ふたりの関係すらも居心地が良かったり悪かったり・・・

 

人生や物事なんてものは・・・

意味もないし、決まりなんてものもない・・・

ただ、生のみなのであるという事を感じさせるのであった・・・

 

人間は不確定な事物が苦手で居心地が悪い・・・

が、生きるとは本来そんなものだと

思える気がしてきた・・・

だから、その居心地の悪さこそが

普通であり、安心すべき事なのかもと

変な思いがグルグルと回るのであった・・・

なんだか・・・いろいろ考えてしまう物語であった・・・

 

そして、「思いもよらない場所」という小説もあった

推理小説のような・・・落語のような最後の落ちが面白かった・・・

 

今から10年前に出版された本のようだ・・・

映画にもなったようだが・・・

私は当時はあまり知らなかったのだ

 

一昨年、偶然・・・

毎日のブログが面白くて、毎日見ている・・・

活動的な方で面白い・・・

フランスや日本や諸外国に神出鬼没でユニークな人間性に興味が湧く・・・

どんどん外へ外へと幅を広げていく

アグレッシブな生き方をしている人がいるものだと感心しちゃう・・・

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サラバ 上・下

サラバ 西 加奈子 著 2014年 出版

この本は 先日、西加奈子さんがテレビに出演されていて

面白そうな著者の作品を読んでみたくなって借りた本であった

直木賞を受賞された本との事・・・

 

さて・・・

 

帰国子女である主人公 の現地での武勇伝、思い出・・・

そして、家族の変化と家族との関係を紡ぐ物語・・・

 

親の仕事の関係で主人公はエジプトのカイロに父親に帯同されて過ごす事になる

海外派遣される、企業人はたいてい、会社の庇護の下、

優遇され優雅な生活を送るのが普通だ・・・

 

主人公はカイロの地貌をいろいろと面白おかしく紹介してくれたし

現地人の友達を得た経験、友情を育めた経験

日本人学校の仲間との過ごした経験

とても、瑞々しく、体験させてくれるかのような文体に目をひかれた・・・

どんどんと文字を追うごとに実体験しているように感じて愉快・・・

繰り広げられる事件・・・家族の出来事・・・が起こり・・・

家族の船は揺れ動き出す・・・

 

下巻では、主人公は日本に帰り、思春期を迎え

大人へとなっていった・・・

家族は大きなわだかまりのようなものを抱えつつ・・・

だんだんと・・・轍が外れ軋み緩んでいくかのようだった

しかし・・・年月は過ぎてゆく・・・

皆、大人になって・・・一人一人独立してゆく・・・が

家族は、家族…わだかまったまま…年月が過ぎる・・・

 

健全な家族、仲良し家族というものがあるのだろうけれど・・・

世の中が進化、進歩、時間が早くなるにつれ・・・複雑化してきているのと同様

ちょっとした事からこじれ長きにわたり弊害を持つ家族も

星の数ほどある現代だとは思う

 

しかし、大人同士となった主人公の家族はちょっとしたきっかけから

こじれた関係を修復に向かわせる事も起こりつつあった・・・

希望が見えた・・・

主人公も、人生が家族の轍が緩む理由も分り、大人なりに理解をし

それぞれ家族が各人の精神世界にまた戻ってゆけるような希望が見えた

主人公に至っては、家族が幸せに暮らしていたエジプトカイロに再び

再訪する事で、現地の言葉の通じない心の通じる友達と会う事で

心を取り戻してゆく姿が爽快であった・・・

「サラバ」という言葉が合言葉であった、魔法の言葉であった二人が居る

お互い忘れていなかった言葉であった・・・

サラバ・・・

「サラバとは日本語の「さらば」とアラビア語の「マッサラーマ(さようなら)」を掛け合わせて、この小説の語り手である「僕」こと圷(あくつ)(のちに今橋)歩と、彼が小学生の時に家族で住んでいたエジプトで親友になったヤコブが、別れ際に交わしていた合言葉、それはいつしか「魔術的な言葉」になっていった。」

というこの小説の紹介文があった・・・

 

オススメの本でした・・・( *´艸`)

 

私も思春期に父のサウジアラビアの単身赴任についてゆきたかった事や

結婚して、海外赴任をマレーシア、インドネシアに16年間過ごした事を

思うと、面白い話は沢山ありすぎて・・・(*^_^*)

なんだか、思い出しました・・・( *´艸`)

 

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十年後の恋

    

十年後の恋 辻仁成 2021年著

図書館に行って、「10年後の恋」を借りた・・・ら

一度読んだ事に気づいた・・・(*^_^*)

 

恋にブランクのある子持ちの女性が

徐々にトキメキをとりもどすのだが・・・

そのお相手が・・・・

結婚詐欺?のように 

最初の出逢いはとても魅力的であるのだが・・・

お金を貸してくれだの・・・

変貌してくるのだ・・・

その男の運勢が悪い方に傾いて行っているのかもしれないのだが

女の方も恋しているだけに・・・

疑心暗鬼にもなってくる・・・

そりゃそうだ・・・

もしかしたら騙されているとも思うし

恋にブランクもあったし・・・

 

けれどもその詐欺師のような男を

疑心暗鬼があろうとも

監獄に入ろうとも

最終的には 自分を信じて

結婚をしようと決めた

女性の姿に 

驚いた・・・というか・・・

蓼食う虫もすきずきというか・・・

その女性にとってその男は魅力的で必要な人であるから

どんなに、社会的に批判されようが、監獄に入ろうが

自分が一緒になりたいと貫く姿が印象に残った

決めるのは自分なのだ・・・

 

人は世間の風に流されるし、気にもなる・・・

けれども、真の姿を信じる彼女は

幸せを掴むのかもしれないと

 

ありえなさそうでありえる物語であった・・・

面白いでした・・・( *´艸`)

二回読んでも・・・

 

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黄色い家

「黄色い家」 川上未映子 著  2023年2月出版

 

この本を10カ月も図書館の予約待ちをして、やっと順番が回ってきた

すっかり忘れていたのだけれど・・・ベストセラーになったと思うこの本

 

読んでみると引きつけられるように読めてしまった・・・

さて・・・

 

主人公「花」は過去を思い出すような記事に出くわす

黄美子被告が女子を監禁し重症を負わせた裁判についての記事を目にしたのだ

そこから花は思春期の不遇な時代を経た想い出にさかのぼってゆく

思春期のまだ分別の固まらない頃に

不遇な時代に優しく明るく接してくれた黄美子を思い出す・・・

今でも裕福な暮らしではないが

波乱万丈な経験をし、今は真面目な人生を送っていた

不遇な若者、お金欲しさの若者は 現代、

「闇バイト」「受け子」など簡単にお金になるバイトをしてしまう・・・

それらは皆・・・闇社会のバイトと知らずに・・・

それらを小説を通して、詳しく知る事もでき

若者の闇バイトの犯罪に手を染めないようにという

メッセージ性もあるように思う

また、弱者の生活には向上がなく、いつも貧困、

弱者にかかわらず、ここでは裕福な子も普通の子も

一緒に黄色い家に住んだ仲間は心に飢餓を抱えて傷をなめ合う

家庭にはそれぞれ、なんらかの問題があるものだ

若い仲間が身を寄せ合って仲良く暮らしていくも、つかの間

良かれと思って、他人同士の連帯と生活と夢を全うしようと

純粋な女の子はそれだけを願って奮闘していくのだが

当初はうまくいってもだんだんと立ち行かなくなる

社会はそのように甘くはなく

事件が起きたり、仲間が問題を起こしたり

無駄にお金が飛んでゆく

お金の為にまた夢の為にお金を稼がなければと躍起になるあまり

犯罪に手を染めてゆき、深みにはまってしまう・・・

仲間にも

同じ穴のムジナとして脅迫までしてしまう・・・

最後は1人、大人の黄美子さんに全て押し付けて

仲間とトンズラしてしまう・・・

そして、ひっそりと、全うに生きはじめたのだ

その矢先に・・・黄美子さんの記事に遭遇したのだ

過去の過ちとまた大人になりつつある花は改めて昔と向き合う

 

人間はいつでも未熟なのだ

底辺の社会にしても、裕福で高みな社会にしても

紙一重に「闇」が大きな口を開けているのだと感じた

誰一人として問題が身近に無い人は少ない

正直に優しく生きていたって、ハメられる人も居る

 

人間の世はジャングルだ

サバイバルだ・・・

 

理不尽な事も多いのが世かもしれない

もし、今が穏やかな生活ならばそれは

それで幸せなのではないかと思う

 

そんな感想がポツリと出て来た・・・

そして・・・いつもの

誰の人生だよ!自分を大切に!っていつも思う・・・

 

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ペルソナ 

ペルソナ 脳に潜む闇 中野信子 著 2020年出版

 

「脳の闇」2023年出版 の本を借りたくて図書館に行ったのだが

貸し出し中15人目と出て

あえなく・・・こちらの本を借りてみた

私の感想日記なので気にせずに・・・(^^

 

ペルソナ(他者に対峙するときに現れる自己の外側面)がお題なのだろう

エッセー風に書かれていて、興味のある項目が沢山あった

東大出身の脳科学者で女性

歴史のコメンテイターとして出ておられて興味もあったし

バラエティーにも出演されていたので

興味があったし、脳に潜む闇って 知りたいと思った

 

で・・・

「生き延びる事こそが生物の基本だと考えている」という文があった

やっぱり、人間の本能はそうなんだな…と思った

 

生きる為に社会生活の営みが上手な人は生きやすく長生きもするのだろうが

人間が犇めくこの世ではそれがとても難しい・・・

ペルソナは十人十色だから・・・

人が多いほど複雑だろうし

たぶん・・・皆、対人関係に苦労しているのだろうと思う

 

とにかく、人は思い道理にならないし、人は変われないから

自分さえ、思うように生きれないし、自分も変われないように・・・

 

生物のDNAを持っているかぎり・・

なかなか変異もしないだろうし・・・

身近な社会で培われたDNAをひきずって・・・順応適応して生きてきたのだし

より長生きを目標にしての生物なのだ

そう考えると・・・何事も・・・

卵が先が鶏が先かと堂々巡りしてしまう

 

さて、凡人の私にも共感する箇所があって・・・

 

「働かざる者喰うべからず」という言葉も私は大嫌いだ・・・

 

と書かれている箇所があった・・・

私は、幼い子にそう言われた事があって・・・衝撃だった・・・

親がそう言っていたに違いないのだろう・・・が・・・

 

何か冷たい物を浴びせられた気になった

 

というか、人間はふとそういう、昔からの心無い言い伝えとか

ふいに、残酷な言葉を人に浴びせるものだ・・・

 

今は時代が変わったが

そういう、昔からの言葉はなかなか消えない

女は家の手伝いをすべきだとも古い人は言う・・・

現代は共働きも増え、女性も働くようになった今、

家の事は男子もやるようになってきた現代でちょっとホッとしたりもするが

 

現代社会に生きるにはいつもペルソナが重要な部分だとは思う

 

エッセーには共感する箇所もあったが

難しくてわからない箇所もあったが

知らない世界もあって面白く読めた

読書は知らない世界を知る機会でもあるから

楽しい

また、「脳の闇」も読んでみたいとも思っている

 

でさ・・・私はいつも思っている・・・

「誰の人生?だよ」生きたいように楽しく長生きしてやる!!ってね(^^♪

 

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ありがとうの奇跡 

ありがとうの奇跡 小林 正観 著 2016年出版

 

「ありがとうの奇跡」の 書評が目に留まったので読んでみた

ユニークな 本でした 信じたいような、え?そうなの?という

不思議な事も書いてあるのがまた、いい感じなんですけど

とにかく、「ありがとう」という言葉が 

全てを受け入れ感謝します・・・という

気持ちを大事にすると運が明るく開けていくような感じはします・・・

自分も、肩の荷物が降りてリラックスできる気もします

日本人の昔から言う呪文からも解放されるような気にもなりました

十人十色なのですきな所を

自分の信じられるところを信じてみようと思います 

さて・・・

作者がとてもユニークな人で学生時代から人間の潜在能力や

ESP現象(透視・テレパシー)超常現象に興味を持ち

心学などの研究をしていたらしいユニークな人でした

が、2011年に糖尿病や心臓病で62才の時亡くなられているようでした

意志をついだ奥様が活動を続けられているようです

本には

いろいろな章があり私の目にとまったのは

「喜ばれる存在」が人生の目的」

「不平不満・悪口・文句を言わない」←これは結構難しいですよねヽ(^o^)丿

「ありがとう」は奇跡の言葉

また、一章の「人間関係」がよくなる方法の中に

・結婚して「3年」経つと、愛情が別の感情に変化する

というのがあり・・・確かに・・・とも思う・・・

結婚後は相手を尊敬し尊重し合う事ができれば長く続くのではないかと・・・

思ったりした

・人生相談の98%は、「相手を自分の思い通りにしたい」というもの

というのもあり、確かにこれは一番響いた・・・ 

たぶん、私は相手を自分の思い通りにしたいと潜在的に思っている

ことこそが解らなかったけど、それが出てくるとキレツの始まりだとも今気づいた

相手を思い通りになんてドダイできないと、

人間はそれを理解せずに生き続けているのだきっと・・・無知の不幸なんだろう

でも、なかなか気づかないよ・・・・(^^

・二人の相性がわかる「方程式」があるという事も書いてあって・・・

ちょっと本当かな?と思ったけど、著者のユニークな経歴からすると

こんなところも面白くユニークだった・・・

 

とにかく、買って、手元に置いてもいいかな?と思う本だった

 

つい、忘れてしまう人間の本能を軌道修正する時に読み返すといい本かも・・・

ずっと読み継がれる本って素敵ですね

 

結局は、過去の経験を素直に認めつつも 

それら(良きも悪きも)に感謝をしつつ、

 

新しい自分の夢や希望の潜在能力へもっていく、

「ありがとう!」という万物に感謝の言葉を呪文とし前進していく事だと

私は感じ取った・・・

 

オススメの本であった・・・

 

皆さんはこの本を自分なりの意味に転化して

明るい未来へ進めるのではないかとも感じた

 

「やりとげられる人」が素晴らしいとも書いてあった・・・

 

読んで下さって

ありがとうございます・・・

(*- -)(*_ _)

 

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道誉なり 北方健三 著

道誉なり 北方健三 著 1995年出版

 

近年2021年に改訂版が文庫本で上下巻で出たそうだが

図書館では古いものしかなく、こちらを読んだ

なぜ、「佐々木道誉」を読んだのかというと

茶道を勉強していて 能や 闘茶などの文化の時代に

婆沙羅とかカブキモノと言われた 人物に興味を持ったからである

時代は鎌倉時代から室町時代歴史小説

主に足利尊氏と その 朝廷、公家、武家社会の時代 

またそれぞれの権力争いの絶えない時代だ・・・

佐々木道誉 と尊氏の関係、を主にその時代背景

が伺えた、尊氏は側近の者、弟までも次々に殺めていく・・・

冷血漢に描かれるが、頂点に立つ者の宿命を描きつつ

尊氏自身は生きている世で死んでいるようであった

強者だけがその心内を分かり合える同志なのだろう、それが

尊氏にとっては道誉であったのだろうと思う

政治にからみ、当時の文化芸能の能の発達していく様子も

なんとなく見えた・・・

室町時代に能や笛や生け花や茶なども文化が育っていった風にも

感じられた・・・

それらは、戦の合い間にホット心を落ち着かせる芸術であったのだろうとも思う

上流階級との社交的に必要な心の芸だったのだとも思う

道誉を通じて、婆沙羅、カブキモノの本質を見られるかもしれないと

この小説を読んだのだが、文化芸能芸術の事は深くは知れなかったが

その時代背景とそれにつながる芸というのが感じられたので

読んで面白い発見もできたと思う。

道誉は西洋で言う、紳士、ジェントルマンの部分も多くもちながら

カブキモノでもある・・・

生きる上で社会的なバランス感覚を持ちながら

粋な人だったのかもしれない・・・

時代を斜めに見つつちょっと突き抜けた風変りの男がいつの時代にもいるようだ

 

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