黄色い家

「黄色い家」 川上未映子 著  2023年2月出版

 

この本を10カ月も図書館の予約待ちをして、やっと順番が回ってきた

すっかり忘れていたのだけれど・・・ベストセラーになったと思うこの本

 

読んでみると引きつけられるように読めてしまった・・・

さて・・・

 

主人公「花」は過去を思い出すような記事に出くわす

黄美子被告が女子を監禁し重症を負わせた裁判についての記事を目にしたのだ

そこから花は思春期の不遇な時代を経た想い出にさかのぼってゆく

思春期のまだ分別の固まらない頃に

不遇な時代に優しく明るく接してくれた黄美子を思い出す・・・

今でも裕福な暮らしではないが

波乱万丈な経験をし、今は真面目な人生を送っていた

不遇な若者、お金欲しさの若者は 現代、

「闇バイト」「受け子」など簡単にお金になるバイトをしてしまう・・・

それらは皆・・・闇社会のバイトと知らずに・・・

それらを小説を通して、詳しく知る事もでき

若者の闇バイトの犯罪に手を染めないようにという

メッセージ性もあるように思う

また、弱者の生活には向上がなく、いつも貧困、

弱者にかかわらず、ここでは裕福な子も普通の子も

一緒に黄色い家に住んだ仲間は心に飢餓を抱えて傷をなめ合う

家庭にはそれぞれ、なんらかの問題があるものだ

若い仲間が身を寄せ合って仲良く暮らしていくも、つかの間

良かれと思って、他人同士の連帯と生活と夢を全うしようと

純粋な女の子はそれだけを願って奮闘していくのだが

当初はうまくいってもだんだんと立ち行かなくなる

社会はそのように甘くはなく

事件が起きたり、仲間が問題を起こしたり

無駄にお金が飛んでゆく

お金の為にまた夢の為にお金を稼がなければと躍起になるあまり

犯罪に手を染めてゆき、深みにはまってしまう・・・

仲間にも

同じ穴のムジナとして脅迫までしてしまう・・・

最後は1人、大人の黄美子さんに全て押し付けて

仲間とトンズラしてしまう・・・

そして、ひっそりと、全うに生きはじめたのだ

その矢先に・・・黄美子さんの記事に遭遇したのだ

過去の過ちとまた大人になりつつある花は改めて昔と向き合う

 

人間はいつでも未熟なのだ

底辺の社会にしても、裕福で高みな社会にしても

紙一重に「闇」が大きな口を開けているのだと感じた

誰一人として問題が身近に無い人は少ない

正直に優しく生きていたって、ハメられる人も居る

 

人間の世はジャングルだ

サバイバルだ・・・

 

理不尽な事も多いのが世かもしれない

もし、今が穏やかな生活ならばそれは

それで幸せなのではないかと思う

 

そんな感想がポツリと出て来た・・・

そして・・・いつもの

誰の人生だよ!自分を大切に!っていつも思う・・・

 

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